先日、宮古市の磯鶏小学校に行ってきました。
そこで、校長先生から
岩手県にゆかりのある
世界的ピアニスト小山実稚恵さんが
5月11日に開いた
学校でのコンサートの話をお聞きしました。
宮古市内の小学校では、
市民文化会館が被災したため、
震災後、予定していた芸術観賞の時間が
中止となっていました。
しかし、そんな子供たちのためにと
小山さんからコンサートの申し出があり
今回、実現しました。
ところで
被災した市民文化会館には、
世界で最も有名なピアノの代表格
『スタインウェイ』がありました。
2000万円以上する高価なピアノです。
しかし、津波で、足元まで水につかり、
震災後、新里中に運ばれました。
小山さんは
このコンサートで
復興のシンボルにと
『スタインウェイ』のピアノの音色を
子供たちに聞かせてあげたいと
希望しました。
しかし、そのためには
いくつかの問題がありました。
一つは
足元が濡れてしまって
使えるかわからないし、
もう一つは
修理するといっても
復興の関係で、市でも予算がないこと
さらには、輸送代も高価だということで
最初、教育委員会からは
許可をもらうことができませんでした。
しかし、小山さんからは、
『自分たちが負担してもいいから、
 このピアノで弾きたい』と
強い願いがありました。
こうして、『スタインウェイ』は
修理して
新里中学校から磯鶏小学校に運ばれて
今回のピアノの演奏会が実現しました。
当日は、学校の体育館の
ステージの上にピアノの置くのは
難しいということで、
体育館の真ん中で演奏が行われました。
しかし、これは子供たちにとっては、
間近で小山さんの演奏を見ることができ、
『まるで魔法の手』だといった
感想が聞かれたそうです。
残念ながら、この話は後で知ったので
取材することはできませんでした。
後から聞いても
まだまだ知らない
素晴らしいエピソードがあるんだろうなと
思いました。
ちなみに今、『スタインウェイ』のピアノは
新里中学校に戻されているそうです。