盛岡文士劇東京公演が終演しました。

これで12月の盛岡公演から始まった6回すべての幕が下りました。

今は、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

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岩手を代表する平泉を舞台に、誰もが知る源義経と藤原秀衡の関わりを描いた今回の作品。

岩手の良さを伝えながら、全国のお客さんをも引き込める最高の脚本でした。

 

しかし東京のお客さんの中には文士劇の存在すら知らない人もいます。

有名作家の皆さんが出演しているとは言え、プロでない私たちが東京の人たちに受け入れられるのかどうか…盛岡公演とは違ったプレッシャーがありました。

 

そして、何より私が義経を演じることへの疑問と不安は東京公演が近付くにつれますます大きくなりました。「今年も文士劇に出られる」という喜びだけで出演を受け、「主役を」と言われた時にも断る理由はありませんでした。でも私は無名な地方局のアナウンサーでしかなく、その私が東京の舞台で主役を演じるというのというのは…今考えても恐ろしいことです(笑)当初は事の重大さをあまり分かっていなかったのかもしれません。

 

座長の高橋克彦さんが復活させた盛岡文士劇。その後22回の歴史の中で、スタッフの皆さんのきめ細やかな仕事や歴代出演者の皆さんの努力が実を結び東京公演につながりました。舞台は整っていました。そんな中、本当にひょんなことからたまたまこの回の主役が私だっただけなのです。

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そのプレッシャーもあり、練習はほとんど全部参加しました。しかし「大変」だと思った瞬間は一度もありません。なぜなら演出家をはじめ、スタッフ、そして共演者の皆さんと一緒に稽古できるのが楽しくてうれしくて仕方がなかったからです。

 

そうして迎えた本番。公演は3回とも大入り満員。

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東京のお客さんからも温かい拍手を受けることができました。ただただ幸せでした。

 

改めてあの舞台に関わる全ての人に心からの感謝を伝えたいです。

スタッフの皆さん、共演者の皆さん、観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

今は心身ともに抜け殻のようになっています。

 

もう同じせりふを口にすることはない

もう同じメンバーで舞台に立てない

もう練習がない…

 

完全なる“文士劇ロス”です(笑)

 

舞台の後の寂しさは、それだけ幸せだった証拠…。そう言い聞かせて、切り替えて頑張ります。

 

 

最後に…

東京公演を誰よりも待ち望んでいた座長の高橋さんは、今回は体調がすぐれず盛岡に残られました。残念でなりませんが、私たちは高橋さんの思いを受けて頑張ることができました。本番までの心が折れそうな時、高橋さんの存在や言葉にどれだけ励まされたかわかりません。ありがとうございました。

そして私を文士劇の世界へ導いてくださったこと…感謝してもしきれません。温かい人たちに恵まれ、またとない機会を得て…私は幸せ者です。本当にありがとうございました。

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盛岡公演のフィナーレ

 

※写真は松本伸さんから頂きました