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◆第154回 名手たちのアンサンブル(24.july.2007)

コンチェルタンゴ2007
タンゴ、ボサノヴァとクラシック音楽の出会い
2007年7月19日(木)午後7時開演
大仙市大曲市民会館ホール

  大好きなギタリスト高田元太郎さんが加わっているユニークな顔ぶれのコンサートが旧大曲市であった。下記の通り、演奏曲目もユニークだ。


第1部
〈1〉ヴィオレンタンゴ(ピアソラ)
〈2〉タンゴの歴史より2,4(ピアソラ)
〈3〉レビラード(ピアソラ)
〈4〉イパネマの娘(ジョビン)
〈5〉おいしい水(ジョビン)
〈6〉アディオス・ノニーノ(ピアソラ)

第2部
〈7〉ギターとバンドネオンと弦楽のための協奏曲(ピアソラ)
〈8〉トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ)
〈9〉スカラムーシュより(ミヨー)
〈10〉The Course of Life(星出尚志)
〈11〉ラ・クンパルシータ(ロドリゲス)
〈12〉カミニート(フィリベルト)
〈13〉小さな喫茶店(レイモンド)
アンコール
〈14〉ジェラシー(ヤコブ・ガーデ)
〈15〉真珠鳥のタンゴ
〈16〉リベルタンゴ(ピアソラ)

スイス・ルガーノ・カルテット
田辺和弘(コントラバス)
啼鵬(バンドネオン、カホン)*アレンジ
高田元太郎(ギター)
小串俊寿(ソプラノ&アルト・サックス)

久保田悠太香(指揮、司会)

 このコンサート、メンバーに高田元太郎さんが入っているので聴きに行った(第64回参照)。ほかの方の演奏は初めて聴いたのだが、いや、大変な名手揃いだった。

 スイス・ルガーノ・カルテットはタンゴとクラシック・ナンバーで音色を変えていた。また、嬉しいことにヴィオラをフューチャーしたアレンジが多かった(タンゴでヴィオラがソロを弾くことはあまりない)。
 そのアレンジを担当したのは作曲家でもある啼鵬だ。壺を押さえたアレンジでこの珍しい編成を生かしていた。もちろん、バンドネオンもたっぷり聴かせてくれた。
 珍しい編成と言ったのは、ピアノが入っていないからだ。ピアノの代わりをつとめたのが高田元太郎のギターだ。
ギターについてはおおよそのことを知っているつもりだが、高田さんのギターには「どうやっているんだろう」と驚かされる。
 それは、虚仮威しの技巧のことではない。1音1音の出し方に細心の神経が払われ、さまざまな音色を奏でる。誤解を恐れずに言うなら、それがギターであることを忘れさせるような音を出すこともある。ギターの表現力の幅の広さに関して、高田さんの右に出る人はいないだろう。
 ギターというと左手(弦を押さえるほう)が注目されがちだが、実は右手(弦を弾くほう)が肝心なのだということがわかる。高田さんは「タッチの魔術師」だ。

 小串俊寿のサックスも特筆しておきたい。クラシックのサックスは、まるで木管楽器を聴いているような柔らかい音色で、ふだんぼくが聴いているジャズとは全然違っていた。
 念のために調べてみたら、サックスは金管楽器ではなく、木管楽器だった。あんな金属だらけでも木管楽器なのは、音を出すリードが葦でできているからだ。
 音量も豊かで、この楽器の別の魅力を教えてもらった。

 というわけで、このコンサートは選曲がいいうえに、アンサンブルとヴィルトゥオーゾの技の両方が堪能できた。ぼくはめったにコンサート会場で販売するCDを買わないのだが、今回はこのメンバーによるCDを買わずにいられなかった。

◆このごろの斎藤純

○風邪をひいてしまいました。喉が痛くて、鼻水がでます。冬は風邪をひかなかったのに。

コンチェルタンゴIIを聴きながら