見逃せない個展や展覧会が目白押しだ。
まず、岩手町の石上の丘美術館では、宇津宮功(盛岡市出身、パリ在住)個展「渡仏40年−パリで紡がれる神話世界」が開かれている(10月8日まで)。
旧石井県令邸では百瀬寿さんの個展
が開かれている(10月28日まで)。
10月6日からは盛岡市の岩手県公会堂で恒例の岩手県公会堂アートショウがはじまる。
長谷川 誠展 DISTANCE/1984,2007は廃校を活用したギャラリーでの開催だ。
10月27日からは花巻市東和でアート@つちざわが今年も開催される。ぼくたちは美術といえば美術館などで観るものと思いがちだが、アート@つちざわでは、まちのあちこちにアートが登場する。それらを見てまわるうちに、東和というまちのよさを再発見するだろう。
初日に開催されるシンポジウムにぼくも参加する予定だ。詳細は後ほどお知らせします。
上記のうち、宇津宮さんと百瀬さんの個展に足を運んだ。
宇津宮さんの作品は「美術」に対する先入観や既成概念をくつがえす。どんなジャンルにも属さない独自の世界がある(もっとも、ぼくは宇津宮作品のよき理解者とは言えないが)。
百瀬さんも独自の世界を築き、盛岡から世界に発信している美術家だ。岩手、宮城、福島、栃木の各県立美術館や東京国立近代美術館をはじめ、スコットランド美術館など海外の美術館に収蔵されている。東京ミッドタウンの巨大な作品も話題になった。
盛岡市内清水町に残る旧石井県令私邸(盛岡市歴史的建造物指定)は明治19年ころの建物で、盛岡に残る最古の洋館だ。百瀬寿さんの作品は、ここに初めからあったかのようにマッチしていた。
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