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◆第229回 イタリア王侯貴族のルネサンス・バロックコレクション(2.August.2010)

『ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展』
2010年6月26日-9月26日
国立西洋美術館


 イタリアには王侯貴族のコレクションをもとにした美術館がいくつかある。今年の春先に観た『ボルゲーゼ美術館展』(第218回参照 )はローマのボルゲーゼ家のそれだった。ナポリのカポディモンテ美術館はブルボン家(あのブルボン王朝の流れ)が建てた宮殿に、ファルネーゼ家のコレクションを収めた美術館だ。今回が日本初公開となる。

 ボルゲーゼ美術館展のときも「この絵はこの美術館にあったのか」と何枚もの作品の前で佇んだものだが、今回も同様の経験をした。ティツィアーノの『マグダラのマリア』、エル・グレコの『燃え木でロウソクを灯す少年』、グイド・レーニの『アタランテとヒッポメスネ』などだ。

 そして、「イタリア美術における最も美しく王命名女性肖像画のひとつ」と言われているパルミジャニーノの『貴婦人の肖像(アンテア)』だ。現代の我々の目でも美しいこの女性は、誰がモデルなのか今もわかっていない(高級娼婦という説もあれば、特定のモデルはなく、理想の女性表現という説もある)。
  この絵を観るだけでも足を運ぶ価値はあると思う。

 本展覧会では絵画だけではなく、素描もあるし、工芸品もあって見応えがあった。期間が長いので、東京に行く機会がある方はついでにブラっと立ち寄ってみてください。国立西洋美術館は上野駅から徒歩10分です。

 今年は秋にウフィツィ美術館展をひかえている。フィレンツェのウフィツィ美術館はメディチ家ゆかりの美術館だ。これを観れば、イタリアの三大名家コレクションを観ることになる。

◆このごろの斎藤純

〇夏風邪が長引いています。熱は下がったのですが、喉の痛みがとれません。ほとほとまいりました。                        

オデッテ・ララを聴きながら