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◆ 第268回 文化支援 〜いわてフィルの取り組み (2.April.2012) |
いわてフィルハーモニーwith川畠成道 |
震災後、中止となったクラシック・コンサートは100にのぼるという。自粛、コンサートホールが地震の被害を受けたため、原発事故の風評による来日公演の中止など事情はさまざまだ。「音楽どころではない」と、音楽家が踏みとどまった例もある。 |
そういう中で、いわてフィルハーモニー・オーケストラ(通称いわてフィル)が結成され、被災地で活動を続けてきた。地元の音楽家によるオーケストラで、いわば「文化の地産地消」を地で行く団体といっていい。 |
「いわてフィルハーモニーwith川畠成道」を聴いてきた。メンバーの思いがひとつになった、いいコンサートだった。 川畠さんの演奏も素晴らしかったが、エルガーの『威風堂々』のあの有名なメロディが鳴りだしたとき、込み上げてくる嗚咽を止めることができなかった。 |
【プログラム】 |
盛りだくさんのプログラムだったが、逆に散漫になってしまった。2はカットしてもよかったと思う。 |
この日の募金は422,993円にもなった。出演者からのご厚志30,000円を加算した452,993円が、この事業を主催するなど、被災地での文化支援活動を行っている「いわて文化支援ネットワーク」に寄付されたことを記しておく。 |
いわてフィルは、学校に芸術家を派遣する文科省の復興教育事業の一環も担っている。 |
◆このごろの斎藤純 |
〇新年度になった。今年度は自分の時間をつくることを第一の目標に、あまり忙しくならないように過ごしたいと思う。 |
エルガー:威風堂々を聴きながら |
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