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●コンサートや展覧会の感想をここに記しています。
私は音楽も美術も専門的な教育を受けたことはありません。ただ好きで観たり聴いたりしているだけです。だから、評論の場ではないことをお断りしておきます。
地元の方の芸術に触れるとき、私は「北東北のモダニズム」ということを意識しています。この場もその探求のひとつと受け取っていただければ嬉しいです。トンチンカンなことが書いてあっても、大目に見 許してください。
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◆第392回  大スターの輝き(29.May.2017)


 『盛岡ゾンタクラブ創立30周年記念 第24回チャリティーコンサート 前田美波里トーク&ミュージカル・シャンソンの夕べ』(岩手県民会館中ホール/5月11日午後6時30分開演)に行ってきた。
 前田美波里は、昭和41(1966)年に資生堂のキャンペーンガールに登用されて一世を風靡した。が、もともとミュージカル俳優であり、デビュー以来、映画、テレビドラマ、数々のCMで活躍しているものの、活動の軸足はあくまでもミュージカル(舞台)だという。これは、この日の前半のトーク(聞き手は、山崎博子さん)を聞いて、私も認識を改めたしだい。
 トークでは、元夫のマイク真木氏との交遊や健康法などが明かされた。特に後者については「腹8分ではなく、腹7分」、「エゴスキュー体操を実践している」と具体的な内容が披露された。これには客席の大半を占めた女性たちも熱心に聞き入っていた。来年は70歳を迎えられるそうだが、デビュー当時と変わらない容姿を保っていらっしゃる。恵まれたプロポーションは生まれつきとしても、それを維持しているのは大変な努力の賜物に違いない。
 後半は桑山哲也(アコーディオン)と森若三栄子(ピアノ)を伴奏にミュージカルナンバーとシャンソンで楽しませてくれた。ことにシャンソンについては、越地吹雪のレパートリーを積極的に取り入れていらした。
【プログラム】
1.キャバレー
2.日曜はだめよ
3.パリパナム
4.ラストダンスは私と
5.夢の中に君がいる
6.ミロール
7.群衆
8.明日 月の下で
9.シェルブールの雨傘
10.明日への旅立ち
11.愛燦燦
 いやあ、容姿ばかりでなく、歌声にも輝きと張りがあり、年齢をまったく感じさせなかった。大スターというのは、過去の栄光に頼るのではなく、現在進行形で輝き続ける存在なのだと改めて認識させられた。
 前回に続いてシルバー世代のコンサートの感想になったが、山下達郎の「今の20代がいずれ我々の世代になったとき(つまり、40年後に)我々と同じくらいのレベルのライブの聴くことができるかどうか」という発言は、私も大いに同感なので、あえて記しておきたい。
 アコーディオンの桑山哲也の名人芸も満喫できたし、森若三栄子のピアノは歌の伴奏ピアノの手本というべきもので、音色の豊かさに驚かされた。二人だけなのにまるで少人数の室内オーケストラのような伴奏だった。
 主催した盛岡ゾンタクラブは、「奉仕と支援活動を通じ、世界の女性の地位向上をめざして働く、事業経営者および専門職の人々で構成す世界的な組織」(パンフレットから引用)で、国連経済社会理事会(ECOSOC)の顧問機関の資格を有するNGOの支部で、今年、創立30周年を迎える。安倍内閣の「女性活躍時代」を先取りしてきたといっていいだろう。
 この場をお借りして、盛岡ゾンタクラブのますますのご活躍をお祈りします。
〈このごろの斎藤純〉
〇リンゴの花が満開のアップルロード(青森)をオートバイで走ってきた。もう何年も前からの念願をようやく実現することができた。芽吹きの山々も美しく、感激のあまり目頭が熱くなった。
赤い鳥:ゴールデンベストを聴きながら


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