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◆ 第253回 印象派の名画の謎解き (25.July.2011) |
青森県立美術館開館5周年記念 |
2011年7月9日(土)〜10月10日(月・祝) |
平泉が世界文化遺産に登録された。 金色堂は改めて言うまでもなく、その重要な構成要素のひとつだ。小学生のとき、初めてここを訪れたときは「宝物」という印象を持った。大人になってからは「こういう金ピカは趣味に合わない」と思うようになった。しかし、30代になってから、金色堂の奥深さが少しずつわかるようになってきた。 他県から訪れた友人たちを金色堂に案内すると、「こんなに金ピカではありがたみがない」と言う人が少なくない。私が若いころに抱いていた印象と同じだ。 建造物だけではなく、絵画にも似たような例がある。 何百年もの間に絵の表面に付着した煤や埃を落としたら、渋い色合いの暗い画面の絵と思われていたものが、実は鮮やかな色彩を用いたものだった……というように。 青森県立美術館で開催中の印象派展では、そのような例をいくつも観ることができる。 東日本大震災の影響で、海外からの美術品の持ち出しが慎重になっているこんにち、この企画展を開催することで真の友情を示してくれたケルン側の関係者に心から感謝をしたい。 ところで、青森県立美術館は新しい考え方を反映している施設なのでレストランが広いし、ギャラリーショップも充実している(それにひきかえ、岩手県立美術館のギャラリーショップはひどすぎる)。ところが、残念なことに肝心の展示室の構造に問題がある。 |
◆このごろの斎藤純 |
〇去年の今ごろは蓄積疲労のため顔面神経麻痺を患い、完治するまで半年ほど要した。今年はなるべる休養をとるように心がけている。何やるにも体がだいいちだ。歳下の友人を病で失ったのを機に、健康管理の大切さを痛感している。 |
新しい音楽/フランク:交響的変奏曲を聴きながら | ![]() |