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◆ 第256回 本物の音楽を届ける活動 (12.September.2011) |
今、ほとんどの家庭では音楽をテレビで楽しんでいる。残念ながらテレビから流れてくる音楽は、ジャンルがひじょうに偏っている(ラジオも同様の状況だが、テレビよりはまだましかもしれない)。 古館由佳子さんは桐朋学園大学音楽学部を出ているから、もともとはクラシックを学んでいた。ところが、卒業後にジプシーヴァイオリンに専念するようになる。 今回の小公演では、ハンガリーのジプシー音楽のほかに日本のメロディやクラシックの名曲など1時間ほどのプログラムが組まれた。私は古館さんがジプシー音楽以外の曲を演奏するのを初めて聴いた。何だか得をしたような気がした。 古館さんの伴奏をつとめたアコーディオン奏者の達川葉子さんは、ファッション・フォトグラファーの経験を持つ異色の音楽家だ。古館さんの緩急自在の演奏をよくサポートし、雰囲気を盛り上げていた。 古館さんは東日本大震災で甚大な津波被害を受けた宮古市鍬ケ崎の出身だ。ご実家は被災したものの、ご両親は無事だった。そんな古館さんの演奏には、以前にもまして「凄味」が宿っているような気がしてならない。 |
◆このごろの斎藤純 |
〇県内在住の作家12人が短編作品を持ち寄った『12の贈り物』が出版された。この収益は東日本大震災の義援金にあてられる。 |
ザ・スインギング・ギター・オブ・タロ・ファーロウを聴きながら |
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