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◆ 第260回 仙台でフェルメールに会う (21.November.2011) |
『フェルメールからのラブレター』展 |
東日本大震災の影響で、いくつもの来日コンサートや海外の美術展が中止になった。そんな中で、本展覧会が無事に開催されたことに大きな拍手を送りたい。 |
日本人はフェルメールが好きだ。印象派以前のヨーロッパ美術で、これほど好まれている画家はほかにいないだろう。その理由は、フェルメールを観るうえでキリスト教やギリシヤ神話の素養が必要ないこと。それと、印象派にひじょうに近いことが挙げられると思う。さらに、現存する作品数が30数点とひじょうに少ないことも「魅力」を増しているだろう(真贋をめぐって諸説あり、作品数は特定できない)。 |
本展では『(手紙を読む)青衣の女』、『手紙を書く女』、『手紙を書く婦人と召使』を観ることができる。このうち、『(手紙を読む)青衣の女』は初めて日本にやってきた作品だ。いずれも「手紙」が重要なモチーフとなっている。 |
フェルメールとほぼ同時代のオランダ美術と見比べるとフェルメールひとりが突出している。感覚が新しいというか、やはり印象派に直結している。17世紀当時はフェルメールよりも人気のあった画家の作品は(当時は素敵だったかもしれないが)、いかにも古めかしい(それが魅力でもあるのだが) |
私が宮城県立美術館へ行ったときは、心配していたほど混雑もしていなくて、ゆったりと過ごすことができた。これもありがたかった。 |
◆このごろの斎藤純 |
〇冬は風邪をひかないほうなのだが、珍しく風邪をひいてしまった。いつもなら医師が処方した薬を三日も飲めば治るのに、ずいぶん長引いている。熱が出ないから、日常生活に支障はきたさないものの、早くすっきりしたいものだ。 |
イタリア組曲/アンジェラ・ヒューイットを聴きながら |
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