国際リニアコライダー(ILC)の日本政府の誘致判断を間近に控え、岩手での建設実現に向けた気運醸成の一助として、「めんこいテレビILCキャンペーン」を展開します。
ILCは最先端の研究施設で世界中から注目されている国際プロジェクトであり、経済波及効果、雇用へも大きな期待が寄せられています。メディアの特性を生かした活動で実現への輪を広げるべく、ILC IN IWATE「めんこいI3(アイスリー)キャンペーン」と題し、キャンペーンCM、特別番組を放送します。

東北地域の建設準備活動のさらなる強化を目的として、東北ILC準備室が設置されました。
東北ILC準備室では、ILC推進に必要な頭脳が国内外から集まる仕組みづくり、加速器関連産業等の集積に向けた投資と研究・技術開発の推進、ILC立地早期実現のための規制・基準の緩和などが迅速に行えるよう、国際リニアコライダー研究戦略特区の実現を目指しています。
ILCは基礎科学による世界への挑戦をとおして、最先端科学の国際拠点の構築と共に、 “世界の融和+日本の未来の開拓”にも貢献します。日本の未来創出「求める国から求められる国」へ向け、一緒に歩んで行きましょう。

昨年12月、盛岡で開催された国際会議LCWS(リニアコライダー・ワークショップ)2016では、ステージングによるコスト削減が世界の研究者に共有されるなど、ILC実現に向け大きな一歩となりました。
また、ILCの意義を訴えるために有力な材料となるイノベーション・経済波及効果報告書のとりまとめも、最終段階となっており、ILCをめぐる国内外の環境や活動がまさに加速度的に進展しております。
ILC実現に向け、今年が勝負の年であります。
今こそ岩手から東北、そしてオールジャパンへと活動を拡大し、行政、政治、大学、産業界が一致団結しILCという夢を実現させようではありませんか。
皆様の熱いご支援をお願い申し上げます。


番組紹介
国際リニアコライダー「ILC」は、世界を構成する物質の最小単位「素粒子」の謎に迫る研究施設です。
素粒子の研究は、宇宙を構成する「物質の素」や「力の素」がどのようにして生まれたかという、人類共通の謎を解き明かそうとしています。
ILCの建設候補地は、世界中の科学者たちによって岩手県と宮城県にまたがる北上山地の地下に決まっています。
そんな世界的研究施設が、私たちのすぐそばに建設されるかもしれません。日本政府による誘致判断が来年に迫る今、ILCとはどのようなものなのか、その実現が私たちのくらしにどんな役割を果たすのか、ILCのあるみんなの未来を科学・地域・産業の視点から考えます。

番組紹介
2012年7月、人類は物質に質量を与えた起源とされ「神の粒子」とさえ言われた「ヒッグス粒子」を発見しました。
物理の法則に影響を与えかねないこの発表は、世界中の研究者たちが、10年以上にわたり、2000兆回にも及ぶ実験を経て行われました。
私たちのルーツをたどってゆくと、生命の誕生、地球の誕生、宇宙の誕生を経て、物質やエネルギーの起源へとたどりつきます。その探求の新たなカギを握る「ヒッグス粒子の解明」は、北上山地の地下での建設が計画されている実験施設「国際リニアコライダー、ILC」に託されています。日本政府による誘致判断を間近に控えたいま、ILCのある私たちの未来を考えます。

番組紹介
戦後、積極的に移民受け入れ政策を行ってきたドイツは、
いまや、5人に1人が移民という多民族国家だ。そのため、国立研究所で行われる国費研究も、多くの外国人研究者が参加している。町に多くの外国人が居住し、協力して科学を探求する様は、ILCのある将来の岩手の状況を思わせる。
番組は、ドイツ・ダルムシュタッドにあるヘルムホルツ重イオン研究所(国立)の齋藤武彦教授を訪ね、スタッフが多国籍化する研究プロジェクトが成功する秘訣や、若手研究者の育成について聞いた。
2012年5月から福島、宮城、岩手の津波被災地で、子どもたちを元気づけようと科学の特別授業のボランティア活動を行っている齋藤教授は岩手とのかかわりも強い。
美しいドイツの景色や国際化した町の様子を、まるで観光で訪れたように織り交ぜながら、ILCのある岩手の未来の姿や地域社会、教育、国際化、地域が豊かになるために忘れてはならない事について考える。

番組紹介
国際リニアコライダー「ILC」には、科学的な探求を前進させるだけでなく、多岐にわたる産業イノベーションを創出する可能性も期待されています。
シリーズ4回目の今回は、産業イノベーションの可能性を、すでに県内で行われている事例をもとに考えます。
◆一関工業高等専門学校の学生が、地域の企業と連携して研究開発に取り組むILCの実験装置の要素技術。加速器を構成する加速管一つ一つを、マイクロメートル単位で調整する機構「アクティブムーバー」とは。
◆ILCの電力を発電する際の排熱の再利用法として、研究者が参考事例としている、久慈市の木質バイオマスエネルギーを利活用したシイタケ栽培。

番組紹介
いまからおよそ138億年前の「宇宙誕生」。それは、この世界のあらゆる物質やエネルギーの元「素粒子」が生まれた瞬間でもあります。そして今、素粒子をより詳しく調べるために進められているのが「国際リニアコライダー(ILC)計画」です。
実験施設の建設候補地は、岩手県と宮城県にまたがる北上山地の地下100m。長さは約20Km。2022年に建設開始、2032年の稼働が計画され、今年、日本政府が誘致の可否を判断する見通しです。
まさに、将来を担う子供たちの未来を大きく左右するかもしれない「世界的プロジェクト」によって、私たちの未来はどう変わってゆくのか。
過去4回に渡って放送してきた「めんこいテレビILCキャンペーン特別番組」の総集編に、鈴木厚人博士(東北ILC準備室室長・岩手県立大学長)をナビゲーターに迎え、ILC計画が実現し、世界最先端の科学研究がこの岩手で行われたとき、科学の発展や社会、教育や産業について、科学者へのインタビューや、地域の皆さんの取り組みを通じて考えます。

番組紹介
宇宙誕生直後の素粒子の反応を再現し、宇宙や時間、空間や質量の謎に迫る研究のため進められている「国際リニアコライダー「ILC」計画」。ILCは、北上山地への誘致が期待されている全長約20kmの、世界最先端の素粒子実験施設です。世界最先端の実験が切り開く科学の未来について、ノーベル賞受賞者たちに伺います。

番組紹介
ヒッグス粒子を詳しく調べるため計画されて いるのが、次世代の加速器「国際リニアコライダー」= 「ILC」です。
世界が協調し取り組む「科学の探求」は、私たちの未来に どう影響するのでしょうか。
シリーズ 5 回目の今回は、日頃、物理の研究に取り組み、 ILC への応用を目指す高校生と、日本の地下を舞台に行わ れてきた研究、それを支えるメーカーにスポットを当て、 科学が、そして、ILC が切り開こうとする新たな発見と、 その過程で生まれる技術や人のつながりが、私たちの未来 をどう変えるのか考えます。


東北ILC準備室
鈴木厚人室長に聞く
ILCの可能性
●東北ILC準備室室長 鈴木厚人
新潟県出身。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学助手、高エネルギ物理学研究所助教授、東北大学教授、副学長、高エネルギー加速器研究機構機構長を歴任。2015年より、公立大学法人岩手県立大学学長として在籍。
●主な受賞歴
[1988年] 朝日賞「超新星SN1987Aからのニュートリノ観測」
[1999年] 朝日賞「ニュートリノ質量の発見」
[2005年] 紫綬褒章「素粒子物理学における貢献」
[2006年] 学士院賞「反ニュートリノ科学の研究」
[2015年] 米国ブレークスルー賞・基礎物理学賞


ILCを身近に感じてもらうため、ARTで表現しました。
現在の宇宙がどのようにして形成されたのか?ビッグ・バン以前の宇宙はどのようにして誕生したのか?物質や力の素はどのようにして生まれたのか?素粒子の研究は、長年人類が抱いてきた謎を解く鍵となり、新しい日本の未来を切り拓く可能性を秘めています。

サンドアート パフォーマンス集団
SILTが創りだす
岩手の風土とILC
●サンドアートパフォーマンス集団 SILT
船本恵太によって2012年に創設されたサンドアートパフォーマンス集団。
米国のA Great Big Worldのグラミー賞受賞曲「Say Something」のサンドアートPVを制作するなど数多くのアーティストにサンドアート作品を提供するほか、国内外の有名企業のサンドアートも数多く手掛けている。
砂に描くぬくもり溢れるタッチと次々に浮かび上がる作品は多くの人々を魅了している。

毛筆デザイナー
佐藤 佳奈が表現する
ILCと宇宙の神秘
●毛筆デザイナー 佐藤 佳奈 Kana Sato
秋田県生まれ。
fu-de-sign 主宰
2008年毛筆をメインとした専門にデザインするオフィス” fu-de-sign ”(フデサイン)を立ち上げる。
現在は主に店舗ロゴ、商品ロゴ、商業空間を飾るデザイン書、書道パフォーマンス、筆耕など“毛筆”に特化して活動。

©Rey.Hori